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  木造には外張り断熱が最適  

外張り断熱工法とは?
木造の建物の断熱工法木造住宅の断熱の方法には一般に内断熱(充填断熱)と外断熱(木造の場合外張り断熱といいます)とがあります。内断熱とは建物本体の内側壁内に断熱材を施したものをいいます。(図-1)
 
外張り断熱とは建物本体柱梁の外側に断熱材を施したものをいいます。(図-2)
 木造住宅では一般的な内断熱は、断熱材を木材間に差し込む方法となるため、どうしても断熱材同士にすき間ができてしまい熱損失が生じてしまいます。(図-3)
 
一方外張り断熱工法は構造材の外側に断熱板を連続して張っていくために、断熱材がとぎれることなく構造材をおおうことができます。小屋裏や床下も包み込む工法なので、すき間がなく熱損失が少なくなります。(図-4)
木造には外張り断熱が最適  

    外張り断熱は結露が生じにくい

外張り断熱は気密性が高い

 
  図-1 内断熱工法 図-2 外張り断熱工法  
       
  図-3 内断熱工法 図-4 外張り断熱工法    

  内断熱に生じやすい内部結露
住まいにおける結露には、内装の表面に結露する表面結露と、壁内に結露する内部結露とがあります。内部結露は室内の湿気が壁内に入り込み、温度差の影響で生じるもので、放置しておくと構造材が腐食することになり、カビやダニが発生して健康を損ねます。

内部結露を防止するため、壁内に湿気が入り込まないよう断熱材の室内側に防湿シートを張ります。この防湿シートの継ぎ目や取合いでスキマがあると、壁内に湿気が侵入してしまいます。内断熱の場合、床と壁の取り合い部分や天井と壁の取り合い部分、スイッチやコンセント部分はどうしてもスキマができてしまいます。断熱材の施工後すぐに仕上げ材を張ってしまうので、監理建築士がいても全てをチェックすることはできません。

外張り断熱がいいといわれる理由
外張り断熱は建物構造体の外側に断熱材を連続して張っているため、湿気が入り込むすき間がなく気密性が高まります。断熱材の防湿層は構造体の外側となるので、内部結露による構造体腐食の心配もありません。結露でカビやダニが発生することもなく、衛生的な空間となるのが大きな特徴です。また、構造体が断熱材で守られているため、温度差の影響を受けないので、長持ちする住まいとなります。

屋根部分は天井裏に断熱材を敷き込むのではなく、屋根材のところに断熱材が張られるため、夏に小屋裏が異常な熱気を持つことがありません。小屋裏を安定した環境とすることができるので、空間の利用範囲が広がります。

床と壁との取り合いはすき間ができやすく、一般の内断熱工法では1階の床で十分な気密を確保することができません。床下に断熱材をすき間なく連続して設けることも簡単にはできません。床下からすき間風が入ると、足元が冷たくなり、室温が高くても寒く感じることがあります。床下を外気と遮断する外張り断熱工法は、室内の上下の温度差を少なくして快適な環境とすることができます。このように気密が良いために室内環境が安定し、構造体を守ることができるのが外張り断熱工法の大きなメリットです。

外張り断熱の注意点
木造の外張り断熱工法は断熱性能が優れていて快適、と断熱性能を強調する広告が目にとまります。しかし、外断熱工法と違って木造の外張り断熱工法はコンクリートのような蓄熱体がありません。蓄熱効果があるわけではないので、断熱性能が内断熱と比べて格段に良いとは言えません。断熱性能は断熱材の性能で決まることになります。
 
外張り断熱工法の大きな特徴は、すき間なく断熱材が設けられるため、気密確保と室内環境が安定すること、内部結露から構造体を守る効果やカビやダニの発生を防ぐ効果にあります。
 
その他の注意点として、外側に断熱材を張る手間が増えてしまうことやボード状の断熱材を使用することによって、一般工法に比べてコストが割高になる点、土台や柱が室内と同じ空間になるので、防腐剤を使用する場合は健康に害のないものを選ぶようにしなければならない点などがあります。また、構造体と外装材の間に断熱材が設けられるため、重量のある外装材を使用する場合には取付け方法に工夫が必要です。シロアリの被害を受ける可能性のある断熱材を基礎に使用する場合、保護材の選定に注意が必要です。
このように優れた工法ではありますが、注意しなければならない点も多く、外張り断熱の仕組みをよく理解した経験ある設計者や施工者に依頼しないと問題が起きる可能性もあります。
 








 

   
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